主婦の発明品から考える、思考力アップの方法
今朝のTVで「女性が開発した話題のキッチングッズ」を紹介していました。
普段キッチンで腕を振るう奥様が、経験の中から作り出した道具の数々です。
実際に商品化されたグッズも数多くあります。
例えば、
「蜂蜜をビンから歯切れよく取り出すスプーン」
「味噌を大小の金網に巻き取り、一定量を取り出すメジャースプーン」
「サンドイッチをオーブンで焼くための金網ホールダー」
など、その道の専門家から見れば思わず笑ってしまうアイデアも含まれています。
なぜこのようなキッチングッズを生みだせたのか?
それは開発した奥様方に、思考力と柔軟性があったからです。
つまり、思考というコンフォートゾーンが他の奥様方より高い位置にあったということです。
新製品の開発ルーティンであなたの思考力も開発できる!
これは、あらゆる新製品がこの世に生まれる際のルーティンのようなものです。
- 疑問、不都合の発見
「どうも不便だ、うまくいかない」 - 解決策の発見
「こうすればうまく行くかも」 - 試行錯誤
「これではダメか、これならどうだ」 - 完成
「ヤッタァ、完成した」「嬉しい!」
実は、このルーティンは、型にはまったあなたの思考を柔軟にする時に、そっくり使えるものなのです。
あなたが思う一般的な「当たり前」は、あなたや関係する方の利益になっているのでしょうか?
その当たり前は、実は不利益になっているのではないでしょうか?
まずこのように疑問を待つ、良い意味で疑うことが大切です。(あなたの固定概念にはバイアスがかかっていると疑ってみましょう)
そこから改善策、解決策を見つけて、試行錯誤することで、あなたの新たな思考力が開発されます。
嘘は全ていけないものなのか?
例を見て見ましょう。
「嘘はいけないことだ」
あなたが子供の頃、親や先生に何度も叱られた記憶はありませんか?
嘘の定義を見ると、
事実ではないこと。人をだますために言う、事実とはことなる言葉。いつわり、とも。
出典:Wikipedia
とあります。
このような定義から、あなたの思考は正に「嘘はいけない」で凝り固まっています。
しかし一方で、欧米では「White lie(良い嘘)」という概念があって、罪のない儀礼的な嘘はいけないことではないと考えられています。
個人的レベルで考えるなら相手との関係性によってその表現は、事実には厳密にはこだわらない、というものです。
もちろん、相手に不利益を与えないという前提です。
考え方としては、「嘘がいけないのではなく、相手に不利益を与えることがいけない」ということであり「双方の利益になるような嘘ならむしろ構わない」ということですね。
こうしてあなたの定義が更新されると、あなたの思考は柔軟にアップデートされ、もっと自由で便利なものになりますね。
あなたの新製品が生まれた瞬間です。
ただ、まだこの新製品は仮の段階です。
前述のように、ルーティンには必ず試行錯誤があります。
実際にあなた自身が、モノとして使えるかチェックしなければなりません。
更新されたあなたの定義は、相手との関係性の中で実際に使われてみて磨かれていくものです。
そしてこの場合、実際の新製品のように「完成」はありません。
常に磨きあげながら、より有効的なものにグレードアップしていくのです。
これは思考というコンフォートゾーンを広げる方法の一つでもあります。
固定概念は利用される
余談ですが、今韓国では、巷の法律違反を取り締まるために警察への情報提供を奨励しており、それが事実と認定されると賞金が出る制度のようです。
いわば公の密告制度ですね。
驚いたことに家族や親戚、友人を相手にする密告者もいます。
これなども「嘘はいけない(身内の法律違反を黙っているのは嘘をついているという認識)」という固定概念が、国に上手く利用された例になると思います。
このように凝り固まった画一的な思考というのは、それを知っている他者に利用される恐れがあります。
裏を返せば、あなたも知っていればそれを利用できる可能性があるということですね。
ただ、そのためには世の中の固定概念に気づく、あなたの思考力が必要です。
まとめ
思考力をアップさせるには、キッチングッズを開発した奥様方のように当たり前を疑ってみることが大切です。
実はその当たり前によって、不利益や不便を被っているかもしれません。
疑ってみてはじめて、解決策はないかと考えられるようになります。
そこで解決策が見つかり、実践で使えるものなら、それはあなただけの新製品が生まれたということになります。
つまり思考力がアップした、ということですね。
まずは、あなた自身の固定概念を疑ってみてください。
それが思考力アップの鍵です。