ウユニ塩湖の上に一人立つ人

目標達成の自己啓発

言葉によって未来を決める「アファメーション」とは何か?

2016/10/15

あなたは「アファメーション」はご存知でしょうか?
それほど知名度が高い言葉ではありませんが、名前ぐらいは聞いたことがある、という方も中にはいらっしゃるかもしれません。

アファメーションとは何か?

簡単に言うと、自分自身に語りかける言葉、つまり「自己宣言」です。

このアファメーションを行うことで、目標達成や自己実現に向けて、力強く進んで行くことが可能になります。
本記事ではアファメーションとは何か?についてと、アファメーションの実行方法とその威力について解説していきます。

言葉がもつ自分への影響力

英単語がずらりと並んでいる

アファメーションについて触れる前に、まずそれを作り成す「言葉」が持つ力について触れておきます。

普段私たちは人とのコミュニケーションの際に、言葉を介して意思の交換し合います。
それと同じように自分自身との、つまり脳とのコミュニケーションの際にも、実は言葉が使用されています。

それはどういうことか?
脳は抱いた意思やイメージをまず言葉に変換し、脳に分かりやすく理解させます。
その脳が理解したことが表に出る際に、行動となるわけですね。

例えば、どこかに頭をぶつけた際、まず「痛い」という言葉に変換して、その後頭を手で押さえたりします。

脳は言葉によって理解し、言葉によって行動する、つまりは脳とあなたをつなぐ橋渡しのツールということです。

理解した言葉から行動するのですから、良くも悪くも影響力は絶大です。
アファメーションとは、この言葉の影響力を良い方に最大限利用するものです。

アファメーションとは?

夕日に向かって誓いを立てる人

アファメーションとは、自分自身に語りかける言葉で「自己宣言」のようなものと説明しました。
アファメーションを定義すると「自分自身に語りかける言葉。肯定的な言葉で語りかけることにより、自分の意識改革をしたり、心の在り方を変えて、自分が至るべきゴールや目標に向かって進むための宣言」となります。

脳で理解した言葉を、あえて声に出すなどアウトプットすることで、少しずつ意識が変わり、行動も変わり、目標達成や自己実現に邁進できる、ということですね。

私たち人間にはコンフォートゾーン(現状維持バイアス)と呼ばれる、自身の居心地の良い環境、安全な行動領域があります。
これは「自分が緊張や不安を感じることなく自然に行動できる範囲」に留まれるよう、ほぼ無意識に行動してしまっているというものです。

目標達成のためには、今現在のコンフォートゾーンを超えて行動する必要があります。
このコンフォートゾーンを超え、意識的にゾーンを広げていくために、アファメーションは必要不可欠なのです。

つまり、アファメーションとは簡単に言うと、良い意味で「自分自身を洗脳」するということです。

※コンフォートゾーンについて詳しくはこちらをご参考ください。
コンフォートゾーンを理解し、目標達成の壁を乗り越える

アファメーションの実行方法

ではアファメーションとは、実際にどのような方法で行うのか?
ここでは具体的な実行方法を説明します。

①肯定的な言葉を用いる

まず重要なポイントとして、否定的な言葉を使わずに、肯定的で断定的な言葉を用いましょう。

例えば「私は人間関係で困らない」では効果がないどころか、むしろ逆効果です。
否定文の「〜ない」の部分は人間の無意識がイメージできないからです。
つまりあなたの無意識は「人間関係で困る自分」をイメージしてしまっているということです。

肝試しの際、必死で「怖くない」と念じていても結局怖いのはそのためですね。
無意識では「怖い」をフォーカスしてしまっているのです。

そのため、アファメーションの言葉選びでは「人間関係が上手くいっている」など肯定的な言葉を用いましょう。

②現在完了形の言葉を用いる

実現させたいという意欲の言葉ではなく、すでに実現している状態の言葉を用いましょう。

例えば「年収1,000万になる」ではなく「年収1,000万であるorになっている」と結果の言葉で言い切るということです。

「なる」では、なろうとしてる過程がフォーカスされてしまい、結果のイメージがぼやけてしまいます。
さらに、ならない可能性があることも示唆しているため、コンフォートゾーンを超えられないのです。

「年収1,000万である」とすでに完了している言葉を用いることで、あたかも本当に「年収1,000万」であるかの錯覚を起こし、そこがあなたのコンフォートゾーンとなります。
逆に、年収1,000未満の状態では落ち着かなくなるため、1,000万のゾーンに到達するよう自然と行動できるようになる、ということです。

③毎日声に出すor書く

紙をペンで何かを書く

アファメーションは毎日声に出して、繰り返し念じるように行いましょう。声に出すのが難しい場合、書いても大丈夫です。

声に出すor書くという行為はアウトプットでもあります。
聞いて学ぶより、実践したほうが身につくのが早いように、アファメーションもアウトプットが大切です。
アウトプットを繰り返すことで、少しずつイメージが鮮明になっていき、コンフォートゾーンが広がっていきます。

朝と晩、最低2回は必ず行いましょう。

特に夜の就寝前は効果的です。
睡眠中は脳が記憶などの整理を行うため、脳内イメージや潜在意識が書き換えやすくなるためです。

アファメーションは決して難しいことではありません。時間も10分もかかりません。
必ず毎日行うことです。

アファメーションの威力

アメリカの競泳選手でオリンピックで通算28個のメダルを手にしたマイケル・フェルプスはみなさんご存じのことでしょう。
実はフェルプスも毎日アファメーションを行っていました。
(フェルプスは10代の頃からコーチングを受けており、そのコーチが、私のコーチングの師でもあるマーク・シューベルト氏)

マーク・シューベルトと私

マーク氏と私(氏は音楽家シューベルトの末裔)

フェルプスにコーチングを施していたマーク・シューベルト氏いわく

「そして、これらこの上なく大切なものに包まれて、ゴールに一番でタッチする姿を、彼はイメージしていました。そのとき、彼が至福の思いを味わっていたことはいうまでもないでしょう。それから1年ほどで、15歳だったフェルプスは、シドニーオリンピックの全米代表に選ばれました。その大会では、200メートルバタフライで5位入賞を果たしました。何が勝敗をわけたのかといえば、オリンピックの大舞台で練習のときよりも高い能力を発揮した、フェルプスの高いコンフォートゾーンだと私は思います」

このフェルプスの高いコンフォートゾーンを作り出したのがアファメーションです。

競泳の世界クラスの選手となると、技術的な差はほとんどなく、結果を分けるのはメンタル面だと言います。
つまり、フェルプスがこのような歴史的な快挙を成し遂げられたのはアファメーションのおかげでもある、ということです。

アファメーションはそれだけ威力があるということですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

自分自身に言葉を発するというと「バカバカしい」「恥ずかしい」など躊躇する方もいらっしゃますが、大切なのは、やらない理由を探すより、とりあえず「やってみる」ことです。

アファメーションは誰にでも簡単に、短時間で行うことができます。
習慣化すれば「恥ずかしい」と感じることもなくなります。
やり続けることで必ず効果が出ます。

アファメーションによって、あなたは未来を創ることができるのです。

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