あなたの観念が結果を生む!
少しまとめましょう!
競争に身を置くと、勝ち続けることに価値を見いだそうとします。社会に出ても同じように勝ち抜くことが自分ゴールだと錯覚するのです。
仕事をしていてもアイツだけには負けたくないとかこのポジションは守り抜くとかが常に目標になります。
そしてこの観念はドンドン脳の中で成長し強固になります。一言で言うと「相手に勝つ」観念です。受験になると相手が増えて、まるで戦争状態です。周りは敵ばかりですから。
勝負は勝ち負けがあるから勝負で、人生勝ち続けることは出来ません。一旦負けのループに入ると絶望感や焦燥感に打ちひしがれます。ひどい時は鬱症状がでます。なんとか立ち直っても次はまた勝負です。疲労困ぱい!
自分の子供にも勝つ人生を勧めます。勝つための努力こそ本人がたくましく成長する上で学ばなければならないこと、親がしてやれる子の財産だと信じて疑いません。嫌がる子には今度は根性論で攻めます。それでも言うことを聞かなければ、やいと暴力です。
自分が今一歩及ばなかったことを次は子供に託すのです。負けていく人にはあいつは根性のない負け犬だと見下してしまいます。なぜなら自分が一番なりたくないポジションだから自分への警告の意味も含めているのです。
この観念があらゆる分野で根本概念として働きます。顕在意識や潜在意識下で。あらゆる分野とは仕事、家庭、趣味、関係性、ビジョンなどあなたが所属し考えるすべてにおいてです。
あなたはこの勝負理論が自分の弱さを克服し、スタミナや健康を維持する唯一の起爆剤だと信じています。正確にいうと信じこまされて来たのです。
考えて下さい。本当にそうでしようか?
勝ち抜く人生で満足、親兄弟に責任を持つ人生で満足、自分の子供に責任を持つ人生で満足。なんかみんな似てませんか?
あなた自身がこの人生を使って本当にやりたいことがスッポリ抜けています。あなたは常に相手を必要としており、相手の人生に干渉していることに気がつきません。これも観念が邪魔しているのです。
金はそんなに大事ではない。金を欲しがる奴はろくなのがいない。だからいつも金については、最低家族がなんとか暮らせれば満足だ。これがもっと豊かな生活、満たされた環境をつくることを暗に拒否する姿勢です。
この観念が前に述べた儒教思想の教えです。国家を支配する権力者が国民の不平不満をおこさないように孔子や孟子等の学者に作らせた最強の理論なのです。
なぜ最強なのか、自由を満喫して自分の信じる道を歩む人がほとんどいなくなったからです。親を尊敬することはおじいさんは当然入ります。最後は権力者である国家を尊敬することに疑問を持ちません。家族を大事にすると人は動かなくなり、同じ地域にとどまります。
親にはもちろん感謝しなければなりませんが、必要以上に義務感を持つことは不要です。親には親の人生があるのですから。精々親が困った時に助けてあげたり、孫の顔を見せたりで十分でしょう。親の言うことを聞くかどうかはその内容次第です。監督の指示に従うかもその内容によります。
ここまで、あなたをコントロールしてきた2つの観念、ひとつは「人生は勝負、勝たねばならない」もうひとつは
「お金は汚いもの、自らあまり望んではいけない。お金に執着するやつはろくな奴はいない」です。